第19章 真夏の夜の…?
別荘に戻って(翔ちゃんはかなり恥ずかしかったのか、動けるようになるまで車から降りて来なかった)皆に一部始終話した
すると翌日、智兄が何処からかおばあちゃんを連れてきた
何でもこのおばあちゃん、霊感がかなり強いと評判らしく、霊相談も受けてるらしい
「…昔な、あのお屋敷には京香さんっていうお嬢さんがおったんじゃ」
翔「京香さんって…あの…」
やっぱりあの人だったんだ…
「その京香さんには譲治さんっていう許嫁がおって、婚礼間近という時になって、京香さんが病に倒れてな…」
譲治さん…確かあの時京香さんが言ってた…
「それでも2人は婚礼をしようとしたんじゃが、その前日京香さんは亡くなったんじゃ…」
潤「前日に…」
それで京香さん、早く行かなきゃって…
和「あの…その京香さんが翔兄さんを欲しがったのって…」
「…見た所、京香さんと波長が合ったんじゃろうな…」
雅「じゃあ翔ちゃんの身体を使って…」
…いくら翔ちゃんが可愛いっていっても男なのに…
その後、そのおばあちゃんは俺と翔ちゃんにお清めの塩をくれた
智「…まさかそんな事があるなんてなー…」
潤「あの世で一緒になれてると良いね…」
なれてるよ…きっと…
譲治さん、迎えに来たんだから…
そんな話をしていたら
さくら「智パパ…今日一緒に寝ちゃダメ?」
智「どうした?さくら…」
さくら「あのね…この間ここでお化けが出たの…だから怖くて…」
えっ?ここでお化けが?
和「さくらちゃん、どんなお化け?」
さくら「花火した日夜中に起きたら『あっ』って声が雅紀お兄ちゃんの部屋の方からずっとしてたの…」
翔・雅「…え…?」
それってまさか…翔ちゃんの…
智「…おい…お前ら…」
さくら「…?」
その後、俺と翔ちゃんは智兄からコンコンとお説教された…