第19章 真夏の夜の…?
雅「くそっ…開かない!」
何とかドアを開けようとドアノブを動かしていたら
<ガシャーン!ガシャーン!>
雅「うわっ!」
部屋に置いていた棚やら机やらが飛び交っていた
う…嘘だろ…
どうやってこんな重い物が…
けど、よく見るとその女の人は一切触っておらず、家具等もまるで意思を持ってるかのように向かって来ていた
こ、これってまさかポルターガイスト…?
えっ?じ、じゃああの人って…
そんな事を思っていたら
翔「…ん…」
あちゃー…翔ちゃん目を覚ましちゃった…
もうちょっと気絶してくれてたら、怖い思いしなくて良かったのに…
翔「雅紀…ここどこ…って…ななな、何だよこれ!?」
雅「どこって…翔ちゃん自分で屋敷の中に入ったのに…」
翔「はあ!?知らないよ!」
あれ?じゃああの時から翔ちゃん意識なかったの?
まあ…それは後でいっか…
とりあえず、ここから早く出ないと…
「その子をこちらに渡しなさい…」
翔「その子?」
雅「…翔ちゃん…下がっててね…」
翔「えっ…うん…」
翔ちゃんを俺の後ろに隠し女の人の視界から外して
雅「何で翔ちゃんを狙うんですか?翔ちゃんが貴方の命って…どういう事ですか?」
翔「は?」
「…あの人に会うために…その子の命が必要なのよ…」
雅「…あの人?」
あの人って…誰だ?
何でその事に翔ちゃんが…