• テキストサイズ

同じ屋根の下で【気象系BL】

第19章 真夏の夜の…?


雅「翔ちゃん!しっかりして!」

俺は直ぐ様翔ちゃんの身体を抱き起こし、揺さぶったけど目を覚まさなかった

どうしたんだ翔ちゃん

さっきまでは普通にしてたのに

急いで連れて帰ろうと抱き上げようとしたら

「こちらで休ませなさいな」

雅「えっ」

「無理に動かさない方が良いわ。すぐ部屋を用意するから」

…この人…そう言って気遣ってくれてるようだけど…さっきから表情が少しも変わらない…

ずっとニコニコしてて…

人1人倒れたっていうのに、何でそんなに落ち着いてるんだ…?

雅「…いえ…ご迷惑になりますので連れて帰ります。昨日のお話がもう大丈夫なら、俺も用は…」

そう言って帰ろうとしたら

<ガシッ>

雅「えっ?」

何故か翔ちゃんの腕を掴んで、俺の顔を見据えていた

「ダメよ…帰さないわ…」

雅「…何故ですか?先程貴方の探し物はもう大丈夫だと…なら俺達がここにいる意味は…」

「貴方に用はない…けどこの子は置いていきなさい」

えっ翔ちゃんを?

雅「どういう事ですか?何故翔ちゃんが…」

「この子は私の命…光り輝く私の物…」

…それ…昨日俺に言ってきた…

じゃああの探し物って…翔ちゃんの事!?

その時、今までずっとニコニコとしていた女の人の顔が明らかに変わり、俺を睨み付ける形相に恐怖を感じた…

ヤバい…早くここから逃げないと!

俺は翔ちゃんの腕から女の人を引き離し、ドアに駆け寄ろうとした

「逃がさないわ!」

そう叫んだ途端

<バタン!バタン!>

雅「えっ!?」

俺達が入ってきたドアが閉まり、開いていた窓も閉じられてしまった

/ 465ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp