第17章 知らされた真実…その時貴方は…
潤「な…嘘を言うなっ!和がそんな事…!」
和「なら本人に確認してみろ。俺の言った事が本当に嘘か…」
斗真くんの言葉に潤くんは俺の肩を掴み
潤「和…どういう事なんだ?アイツの言ってることは…嘘だよな?」
…やめて…そんな目で俺を見ないで…
和「…ごめ…なさ…」
潤「か…ず…」
事実を知った潤くんは、掴んでいた俺の肩から手を離し、力なく下げていた
斗「そういう事だ…和也、今からでも遅くない。俺の所に来い。また可愛がってやるよ」
和「…止めて…もう…俺に構わないで…」
斗真くんが俺に近付き、俺の腕を掴もうとしていたけど、何故か俺からスッ…と離れた
その瞬間
<パリーンッ!>
辺りに硝子が割れる音が響き、音がした方を見るとグラスが割れていた
翔「…貴様…ここで何してる…」
和「翔…兄さん…」
店の入り口で、翔兄さんが厳しい顔つきで斗真くんを睨み付けていた
…あのグラス…翔兄さんが投げたのか…
斗「…なんだ?…お前は…」
翔「潤を殺そうとしておいて…俺は智くん達とは違う!和也の同級生だろうがなんだろうが、許されると思うなっ!」
そう叫びながら翔兄さんは、また近くにあった食器を斗真くんに投げつけていた
斗「ふん…とんだ邪魔が入ったな…和也…気が変わったら何時でも相手してやるからな」
そう言って斗真くんは店から出ていった
翔「潤、和也!大丈夫か!?」
和「じゅ…く…ん…」
翔「…潤…どうしたんだ?」
潤くんは何の言葉も発しないまま、ただ佇んでいた…