第17章 知らされた真実…その時貴方は…
何で…どうして斗真くんがここに…
斗真くんは指名手配されたって聞いたから、もう会う事はないって思ってたのに…
斗「俺がここにいるのが意外って顔してるな…」
和「だ…って…斗真くん指名手配…」
斗「そんなもん、とっくに無くなってるぜ?嘘だと思ったら確認してみな」
和「えっ!?」
そんなバカな!
一体どうやって…
驚く俺を尻目に、斗真くんは店内を見て回り
斗「へぇー…ここがあの時殺り損ねた奴の店か…」
和「斗真く…!」
潤くんと鉢合わせになる前に出ていってもらわないと…!
そう思って声を掛けようとしたら、俺の前にスッ…っと影が横切り
潤「和に近付くな」
潤くんが俺の前に立ち塞がっていた
俺の事守ってくれるように…
斗「ふっ…まるで騎士気取りだな…死に損ないが…」
潤「俺の事、殺し損ねたのにやけに偉そうだな…」
斗「…なんだと…?貴様本気で殺されたいらしいな…」
そう言っていた斗真くんから、素人の俺でも解る明らかな殺意を感じた
和「ダメっ…やめて斗真くん!」
斗真くんを止めようと前に飛び出した俺を見て、斗真くんがニヤリと笑い
斗「そう言えば和也…お前にまだ褒美をやってなかったな…」
和「…え?」
褒美…って…何の事…
斗「なんだ…忘れたのか?自分から欲しいって言っといて…」
自分から…ま…さか…
潤「…何の事だ…?」
斗「教えてやろうか?和也が自分から股を開いて俺を欲しがった時の事…」
知られた…潤くんに…