第17章 知らされた真実…その時貴方は…
あの後、皆でまだ早いって止めたけど、潤くんは大丈夫だからと言って聞かなかった
だからと言って『じゃあ頑張ってね』と言える訳もなく、説得を重ねて何とか週末まで延ばしてもらった
潤「心配性は翔兄さんだけかと思ってた」
和「当たり前でしょ!?潤くん退院したばかりなんだよ?…少しは自分の身体を労ってよ…」
…ヤバい…泣きそうになってきた…
潤「和…ごめん…」
和「…知らない…何かあって倒れたって…俺…」
潤くんから顔を反らして、背中を向けていたら背後からソッと抱き締めてくれた
潤「大丈夫…無理はしないから…暫くは営業時間を短縮して、休みも多く取るようにするから」
和「…それだって翔兄さんに言われて渋々了承してたでしょ…?その内大丈夫だって言って通常通りする気でいたんじゃない?」
潤「…う…それは…」
和「…ぷっ…」
俺の背後で痛いところを突かれたのか、慌てる潤くんの様子が手に取るように解り、思わず吹き出してしまった
潤「…やっと笑った…」
和「…え?」
潤「俺、最近お前の笑顔見てなかった…だから久しぶりだよ…お前の笑顔…」
和「潤くん…」
そう…だよな…俺ずっと潤くんの事避けてたから…笑う事なんて…出来なかった…
潤「俺、ずっと和の笑顔見てたいから…お前が辛いならもう何も聞かない…だから俺の側で笑ってて…」
和「潤く…」
潤くん…好きになったのが潤くんで俺本当に幸せだよ…