第16章 隠された想い
~和也side~
<バタバタバタ…バタン!>
勢いよく自分の部屋に駆け込み、ドアを閉めてその場にズルズルと座り込んだ
和「う…ごめん…ごめんね潤くん…」
潤くんは悪くないのに…
お願いだから俺なんかに優しくしないで…
俺は潤くんの事裏切ったんだから…
俺はその場に踞り声を殺して泣き続けていた
すると
<コンコン>
和「えっ…?」
突然ドアをノックする音が聞こえた
もしかして…潤くん?
どうしよう…こんな顔見られたらまた詮索される…
俺はとりあえず涙を拭おうとタオルをあてていたら
「和也ー、入っても良いか?」
和「え?翔兄さん?」
相手は翔兄さんだった
…って翔兄さん、まだ足が悪い状態で2階まで上がったの!?
俺は慌ててドアを開けた
翔「ふー…久しぶりに1人で階段を上がったら、さすがに疲れるなー…」
和「翔兄さんダメでしょ無理したら!先生からも無理は禁物だって言われてるのに!」
翔「いやー、この間ゆっくりなら階段降りれたから、いけるかなー…って思ってさ」
何呑気な事言ってるんだ!全く…
とりあえず翔兄さんを休ませる為に、俺のベッドに腰かけてもらった
和「…で?突然無理してまで私の部屋まで来たのは何故ですか?」
…って…聞かなくても理由は見当つくけど…
翔「何故…って…弟の部屋に遊びに来るのに理由がいるのか?」
…はい?遊び?