第16章 隠された想い
翔「…やっぱりまだ避けてるのか…」
潤「うん…何でだろ…俺何かしたかなー…」
家に帰って落ち着いてから翔兄さんと話をした
聞いた所では、確かに和は今舞台が入ってて毎日劇場に行ってるけど、今日は休みになっていたらしい…
そうなると、やっぱり和は俺の事…
翔「やっぱり俺が和也に聞いてみるよ。お前だと話をする前にまた逃げられるだけだろ」
潤「いや…和が俺を避けるのには何か理由があるはずなんだ…だから俺が聞かなきゃ意味ないよ」
翔「…そっか…」
翔兄さんと話をしてる所に
<カチャ…パタン>
玄関のドアが開く音が聞こえ、廊下をパタパタと歩く音がして
和「ただいま帰りました…」
雅「あ、和お帰りー。今風呂空いてるよー」
和が帰って来て雅紀兄さんと話をしていた
俺は居ても立っても居られずに廊下に飛び出て
潤「和っ!来て!」
和「えっ!」
俺は有無を言わせず、和の腕を引っ張り俺の部屋に連れ込んだ
和「やっ!じ、潤くん痛いっ!」
俺は部屋に入って和の腕を離し、和の正面に立った
すると和はやっぱり俺から目線を外して
和「ど…どうしたの潤くん…突然…」
潤「解ってるんだろ?俺の言いたい事…何で俺の事避けてるんだ?」
和「・・・」
潤「…俺…お前を怒らせる事したか?」
和「そんな事…ないよ…」
そんな事ないって言っても…俺の事見てないんだな…