第14章 空から落ちてきた天使(8)
~雅紀side~
ー数日後ー
潤の意識が戻り経過も順調だという事で、一般病棟に移ってから、和の機嫌が悪い…
…というのも…
<コンコン>
雅「じゅーん、調子は…」
看護師①「遠慮しなくて良いんですよ大野さん」
看護師②「そうですよ、起き上がれないんですから、食事介助はしますので」
看護師③「あ、身体拭きましょうか?汗かいたでしょ?」
…何で潤1人に看護師3人もついてるんだ?
潤「いえ…あの今家族が来ましたので…」
看護師①「えっ、やだホントにイケメン揃い」
…3人とも顔を赤くして離れちゃった…
和「すみません、看護師さんもお忙しいでしょうから、後は私達がしますので」
和…笑顔だけど、それが逆に怖いっ!
智「…和也怖ーんだけど…」
翔「潤っ!謝っとけ!」
潤「えっ…な、何で?」
雅「和の怒りを静められるのはお前しかいないって!」
俺達がワタワタしてるのに、空気を読んでない(当たり前だけど)看護師さん達は
看護師②「大野さん、何かあったら言って下さいね」
潤「あ…ありがとうございます…」
…と、笑顔で出ていった
和「…モテモテだね…潤くん」
潤「へ?…いや、俺だけじゃなくて、看護師さんは兄さん達目的で来てるんだって…朝も『お兄さん達は今日いつ頃来るんですか?』って聞かれたんだから」
翔「え?それってもしかして、先生から何か話があるとかじゃないのか?」
潤「…毎日聞かれてるんだけど…」
さすがに先生も毎日家族に話はないよね…