• テキストサイズ

同じ屋根の下で【気象系BL】

第14章 空から落ちてきた天使(8)


~智side~

智「生田斗真…だな?」

病院の駐車場隅に佇んで、ずっと病院を見つめていた男に声をかけた

俺が名前を呼ぶと、その人物はゆっくりこちらを向いた

雅「…今、何で逃げなかった?俺達が近付いていた事、気付いていただろ?」

斗「…逃げる?…おかしな事を言うな…何故俺が逃げなきゃいけない…」

雅「警察には通報してある…お前、指名手配されてるぞ」

斗「ふっ…警察など…」

智「和也が気になるか?」

俺がそう言うと、一瞬にして空気が変わり、雅紀が俺の身体を盾にするように立ち塞がった

…やはりプロだな…

斗「くだらん事を言うと、今すぐお前の心臓をぶち抜くぞ」

智「なら、何故和也を助けた?お前だろ?あの時、和也を捕らえてた男の腕を銃で撃ったのは」

斗「昔のよしみで助けただけだ…単なる気紛れにすぎん…」

…コイツも案外素直じゃないな…

智「気紛れでも何でも良いさ…お陰で和也は無事に戻って来れたんだから…」

斗「くだらん…わざわざそんな事を言うために来たのか」

智「俺達も和也を助けてくれたお礼に、忠告しに来ただけだ」

雅「早くここから離れた方がいい…俺達はともかく、翔ちゃんはお前の事許さないと思うから…」

そう話していたその時、病院から翔くんが出てくるのが見えた

斗真もそれに気付き、何も言わずにスッ…と居なくなった

翔「智くん!雅紀!」

俺達に向かってくる翔くんは、どこか嬉しそうな顔をしていた

雅「翔ちゃんどうしたの?」

翔「潤が…潤の意識が戻ったんだ!」

智「ホントか!?」

潤が…ついに戻ったんだ!

/ 465ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp