第12章 空から落ちてきた天使(6)
斗「誰がこんな事許可した…?勝手な真似をすると…」
男「わ…悪かったよ…つい…」
斗「…いけ…次はないからな…」
男は斗真くんの迫力に押されたのか、逃げるように部屋を出ていった
和「…いつまで私の事監禁するつもりですか?こんな事して何の得が…」
斗「言ったハズだ…顔を見られたからと…」
和「なら口封じに殺したっていいでしょ?それをしないって事は何かあるんじゃ…」
そう…ずっと気になっていた…
何故斗真くんは俺の事傷付ける事も一切なく、こんな事するのか…
なにより、空くんを連れ去ったのは何故なのか…
斗「お前はいざという時の切り札だ…」
和「切り札?」
俺が切り札って…一体どういう…
斗「そんな事聞いてどうする?言っておくがお前を帰すつもりはないからな…」
和「そんな事出来ると思ってるんですか?…きっと潤くんが…」
潤くんが来てくれる…そうだよね…潤くん…
斗「…ふっ…暫く会わない間に随分間の抜けた事言うようになったんだな…和也…アイツは俺が殺した…それはお前も目の前で見てたハズだがな…」
和「死んでない…潤くんは生きてる…あなたはミスを犯したっ…!」
俺の言葉が癪にさわったのか、斗真くんは突然俺の身体をベッドに押さえつけてきた
斗「…和也…お前は自分の立場が解ってない…お前は俺に生かされてるんだ…そんな口も効けないようにしてやるよ…」
和「え…んんっ…!」
そう言いながら斗真くんは突然俺に口付けてきた