第12章 空から落ちてきた天使(6)
~和也side~
和「…やっぱり、この窓もダメか…」
…もうここに連れてこられて何日たったんだろう…
早くここから逃げないと皆が心配してる…
でも、空くんを見つけて助けなきゃ…
それに…
和「…潤くん…」
潤くん…大丈夫だよね…
きっと今頃潤くんも心配してるハズだ…
俺は毎日そう自分に言い聞かせてた…
和「何とかドアが開いた隙にでも、逃げ出せないかな…」
そう考えていたら
<カチャカチャ…>
ドアの鍵を回す音が聞こえてきて、食事を持って男が入ってきた
「飯だ」
…今ならそこのドアから…
男が食事をテーブルに置いている隙に、俺はドアに駆け寄ろうとした…けど…
男「おっと、逃げようとしたって無駄だぜ」
そう言って腕を捕まれてしまった
和「は…離せっ!」
男「…へぇー…こうやって見ると、なかなかの美人だな…」
和「えっ…うわっ!」
何を思ったのか、男は俺の身体をベッドの上に放り投げてきた
そして俺の上に跨がり、着ていたシャツを突然
<ビリビリー!>
和「何する…!」
男「最近お前の監視ばっかでご無沙汰なんでな…」
そう言って俺の胸を擦ってきた
和「あっ!止め…!」
男「へへ…男なのに綺麗な肌じゃねーか…楽しめそうだな…」
そんな事を言いながら俺の胸に吸い付いていた
和「嫌…嫌っ!」
俺は拒絶するため男の肩を押していたがビクともしなかった
すると突然男の顔の横にナイフが見え
「おい…貴様何してる…」
男「ひっ…」
いつの間にかベッドの横に斗真くんが立っていた