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沖矢昴はお兄ちゃん【名探偵コナンR18】

第6章 波乱が渦巻く仕事






「それでは僕たちはこれで」



そう言い安室透に背を向け歩き出すが、待ってください、そう言われ歩みを止める。



「何も聞かないんですか」



鋭い視線が沖矢昴に突き刺さる。
沖矢昴は振り返る事なく



「大体は予想は付きますし、貴方が何に関わっていようと興味はありませんよ。
大事なのは僕の妹、愛香が無事だったと言う事ですから」



そう言い残し歩き出す。
もう安室透は何も言う事はなかった。
だが、彼の視界から消えるまでずっとこちらを見ている視線を感じたのだった。




沖矢昴が停めただろう車まで戻るのに終始無言であった。
顔をチラ見するが、珍しく険しい顔をしているのでこちらも話しかける事が出来ずに大人しく抱かれたままでいる。
その間にも、身体は反応し、彼の大きい手や体温などを変に意識してしまい、振動に感じてしまっているが、バレないように声を押し殺して耐える。



「はぁ…まだ薬は抜けていないようですね。
家に着くまで大人しく休んでいて下さい」



後部座席に寝かせ、運転席に乗り車を走らせる。
赤井秀一の赤のマスタング…。
安室透と言い、赤井秀一と言いどうしてこうにも目立つ車に乗るんだ、この人達は…そう思うが乗せて貰っている以上何も言えない。
とりあえず赤井秀一の言う通りこの寝心地の良い後部座席で家に着くまで大人しくしていよう。
そうしなければもっと酷い事が…っ!
少し考えただけでブルっと身震いがしそうになったので、思考を停止させて目を閉じることにした。




それから数分走らせた所で車は停まる。
どうやら家に着いたようだ。




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