第5章 潜入デート
『ひっ…ぅっ…』
「くっ…」
この狭い空間の中で、グチョグチョと性器同士が擦り合う音が響く。
ここを出ればすぐそこは人が溢れる賑やかな場所であるはずなのに、その音が全く聞こえないと言っていい程、2人の空間には喘ぎ声と卑猥な音しかないのだ。
『早くイッてよっ…』
早く終わらせたいにも手が縛られている為、イかせる手伝いも出来ず、ただただ終わるのを待つだけ。
正直言って自分も女だ、もどかしさ、いっそヤッてしまおうか、などと考えてしまう。
「愛香も一緒に…な」
『えっ…あぁっ…!!』
今まで一生懸命擦り付けていただけだった彼が、私の蕾と胸の突起を指で刺激し始めた。
彼のモノで刺激を与えられた身体は反応し、どちらもピンとそそり立っている。
その敏感な所を二箇所も弄られて、早急に絶頂へと追いやられる。
『だっ、だめぇ…イ、イッちゃうからっ…んんっ!!』
「俺も…もう限界っ…くっ!!」
彼がぎゅっと抱きついたと同時に一緒にイッてしまった。
私ってこんなにイきやすかったけ…?なんてボーっとしながら考える。
彼がイッたのはビクビクと脈打つからのモノで分かったが、一体彼のモノから吐き出されたのは何処に…?と疑問を持ち、ふと視線を下に向ける。
するといつの間にか彼のモノは、真っ白な布に包まれていたのだ。
『えっ…』
思わず驚きの声が出てしまった。
視線に気付いた快斗は
「あぁ。
ほぼ無理矢理やって、しかも精液で汚すなんて最低だろ?
だからハンカチで包んでんの。
テッシュだとくっついて痛いしな。
気持ちわりーけど、後でどっかで洗うから大丈夫」
そう言って後ろで苦笑している。
変な所で律儀だなー…なんて思ったけど、だったら最初から襲うな!って思う、うん。
でも約束通り、最後までヤッてないしなぁ…なんて考えていたら手が解放されていた。