第2章 初対面
何故かそのまま沖矢に手を引かれたまま、家の前まで来た。
終始無言であった様子を見る限り
『(怒って…いる?)』
そう考えた。
とりあえず聞いてみよう、と家の鍵を片手で開けている沖矢に問いてみる。
『あのー…お兄ちゃん、怒ってい…っ!?』
問おうとした瞬間、ドアが開いたらしく、手を引っ張られ玄関に押し込まれる。
その拍子に転んでしまい、玄関のスリッパが置いてある付近に倒れてしまった。
言うまでもなく、スリッパはバラバラに散ってしまった。
とりあえず何故投げられた(表現的にはこれが正しいだろう)のか問おうと沖矢の方を見ると、ドアが閉まり少し暗くてよく見えないが、明らかに眉根を寄せている顔があった。
『えっ…と…?』
「何故僕が怒っているのか、分からないって顔をしてますね」
そう言い、ジリジリと自分との距離を詰めてくる沖矢。
反射的に自分も少しずつ後ろに下がるが、ここが自分の運の尽きか、背中に壁がつき退路を断たれてしまった。
「では…
お仕置きですね」
一瞬の出来事だった。
間合いを詰められ距離がなくなったと思いきや、手を後ろに回され、ハンカチで自分の両手を縛られ、キスをされているではないか。
しかもキスをしながら、片手は頭の後ろに、もう片方は自分の下半身の大事な部分を上下している。
『ちょっ…んんっ…!
や、やめてっ…!』
キスから解放され、静止の言葉をかける。
だが沖矢はそんな彼女ににこりと笑みを浮かべ
「安室君との行為が途中だったので、
とりあえずお仕置き、として1回イかせますね」
と手で触っていたショーツを足首の所まで下ろした。
するとそこには既にしっとりと濡れた愛香の秘部が見えるではないか。
「ほぉー…僕とのキスだけで濡れた…訳ではなさそうですね」
布1枚で隠していた彼女の秘部は、今隠すものがなく沖矢の目の前に晒されてしまった。