第4章 君との幸せ 3
がばっと起き上がると状況を理解する。
「また見ちゃったよ、この夢…」
何年も前の事なのに最近よくこの夢を見る。
あんな前のこと夢みるとか、翔君のこと好き?
あんときは空気読めなかったよなぁ、私。
あんだけされたら付き合っちゃえばよかったわ(笑)
そう、ド田舎だったキナの実家から「モデルになる」という
無謀な夢を追って東京へ上陸。
翔はその時止めてくれた。
翔『行くの?』
『…うん。』
強がって実はいうと不安だった。一人暮らしなんてしたことない。
はずみで言った一言に母のテンションは急上昇。
そんなこんなで心の準備もないまま決まってしまったのだから。
だから翔に止められたときは嬉しかったが強がって通してしまった。
それから数年。夢を見るようになったのは最近だ。
「…なんなんだろ。」
呟いてみるとなんとなく心細くなっていった。