第3章 *御幸一也 『感度』
貴方side
『1つ目、フェラされると気持ちいい...。』
はぁ、とため息をつく。
私は今、夜の男女の行為について調べている。
いや、詳しくは"男を気持ち良くさせる仕方"だ。
スマホで何調べてるんだろ...と思うけど
毎回私が気持ち良くなるだけで、一也を満足させられていない。
ちなみにその一也は、練習に行っている。
『やった事ないなこれ。なになに...効果は絶大、か...。』
でもフェラって、その、男のそれを咥えるんだよね?
え、デカくない?どうやってするの?
『とりあえず、やり方ググるか。』
そうして私は、"フェラ"について調べるために大学の休みを潰していた。
今夜実行するために。
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「ただいま。はぁー、つかれた。」
『おかえりなさい!お風呂してあるから、先入ってきていいよ!』
「おぉ、助かる。ご飯は?」
『できてる。上がったら食べよ。』
一也から荷物を受け取り、お風呂に入るよううながす。
「今日、シような。」
そう私の耳元に囁くと、お風呂に行ってしまった。
『今日は私が気持ち良くするんだから...。』
私はそう決意し、洗濯をしに行った。