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ダイヤのA 短編集 R18

第2章 *倉持洋一 『彼シャツ』


貴方side



『倉持?顔赤いよ?』

「な、なんでもねぇ!おら、部屋入んぞ。」


部屋に入ると、やはり誰もいない。


『やっぱ寮っていいねー。何回来ても青春!って感じがする!』

「んな馬鹿な事言ってないで早く乾かせ。」


そう言って、テンションが上がっている私の頭をはたく。


「ん。これ使え。」

『はいはーい。ありがと。』


ハンガーを渡され、濡れた制服のシャツをかける。


『スカートもかけとくか。』

「はっ!?スカートってお前...。」

『このTシャツ裾長いから隠れるし、ここにいるの倉持だけだし大丈夫!沢村居たら顔真っ赤にして面白そーだけど!』


そう言ってスカートを脱ぎ、一緒にかける。
下の方スースーするけど、スカート湿ってるだけだしすぐ乾く...と思う。


『ん、おーい、くらもちー??』

「・・・・・・。」


返答のない倉持の顔の前で手を振ると、腕を掴まれる。


『えっ?』


焦って顔を向くと、ほんのり顔を赤くさせながら、目をギラつかせていた。


これは、やばい。

この目は、確実に...食われる。


『く、倉持さーん?おーい...んっ。』


「...悪い。やっぱ耐えられねぇわ。」


そうこうしているうちに、そのまま床に押し倒される。
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