第2章 USJ
中はドームになっている。水難事故、土砂災害、火災、暴風、エトセトラ。
あらゆる災害を想定して13号が作った演習場。
『す、すごい。』
その一言しか出てこない。
そこで、13号が話した小言に、私たちは気づかされる。
私たちの個性は、人を守るためと考えてきたが
その力は、簡単に人をも殺せてしまうような力でもあること。
人名のために個性をどう活用するのかを学んでいきましょう。
君たちの個性は人を傷つけるためではなく、人を救けるためにあるのだと心得てください。
確かに、勝己くんの個性も、出久くんの個性も、使い方を間違えれば簡単に人を殺せてしまうな・・・。
私の個性も、そうだ。
気を引き締めなければ。
「よし。そんじゃまずは、」
相澤先生が口札を切った瞬間、ドームの電気がチカチカと光り出した。
『・・・なに?』
「一塊になって動くな。13号、生徒を守れ。」
すると、生徒達がざわめき出す。
「・・なんだありゃ。」
みんなの視線の先には、紫色の空間から這い出てくる数多くのヴィラン達。