第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)
★Aアイアンマン&キャプテン・アメリカ(勤労主続き)
「いらっしゃいませートムバーガーへようこそー」
「お客様への可愛い笑顔はどうした、レインくん」
「ご注文どうぞー」
懲りずにまたおっさんがバイト先に現れた。ちゃんと約束を守って一晩一緒に居てあげたのに何故まだ付き纏われているんだろうな。あ、一晩一緒に居たって言っても本当に一緒に居ただけだ。ソファに並んで座って映画を観ただけ。そんな苦行に耐えられたのは、大好きな大好きなキャプテンも一緒に居てくれたからだ。じゃなきゃセクハラおやじに何されるか分かったもんじゃないし。
トニー・スタークがくどくどと何かを言っている横でキャプテンが申し訳なさそうに自身の後頭部を撫でた。彼は常識のある人だから「僕もつい着いて来てしまったけど、仕事中に迷惑だったかな」と謙遜してくれている。これこそがスマートと言いませんか?
「キャプテンはいつでもいらしてくださいね!」
「レイン、じいさんと僕とで応対に差をつけるな」
★SRスーパーマン&JLスーパーマン
二人のクラーク・ケントが目の前に居る。確かに俺の恋人はクラークだけど、ちょっと髪が長くて若干背が高い方のクラークは『アローバース』という平行世界から飛ばされてきた出会ったばかりの『クラーク・ケント』だ。でも彼に対してもきちんと恋心があるのだから混乱する。見た目が変わっていても『クラーク・ケント』という存在と俺の関係はどの世界軸に在っても変わらないという事だろうか。
「レイン、今日も素敵だ」
「あ、ありがと。クラークも格好良いね」
「愛する君にそう言って貰えると嬉しい。ハグ良いかな」
「そこまでだ」
巨体が俺を掻き抱こうと腕を広げて一歩距離を詰めた途端、見知った方のクラークが恐ろしい表情で牽制に入る。瞳が赤い光を帯びているから本気で怒っている証拠だ。しかし負けじとアローバースのクラークも仄暗い笑みを深めて眼鏡の奥を暗く淀ませながら「僕とレインの邪魔をしないでくれ」と冷たい台詞を吐いた。待って? 二人とも自分自身に嫉妬してる自覚ある?
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