第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)
★LoTアトム
コンスタンティンが歴史を変えたせいで起こった時空の歪みの波が結果的にサラの命を奪ってしまった。残された男達は復讐の鬼と化してレジェンドという名前とは程遠いチーム名を持つ凶悪な集団に変貌し、片っ端から魔法生物を虐殺していた。ミックは変わらないけどネイトはオラオラしてるしレイはランボーみたいになってるし、どうしてこうなった。
「なぁ、レイ。頼むよ、話を聞いてくれ」
「僕の話を聞くべきは君だ。正気か? 魔法生物を殺すなって? 無理だって分かってるだろ」
「分からないな。復讐ならサラを殺したユニコーンを殺した時点で終えた筈だろ。見境なく虐殺していい理由にならない」
「持論を二転三転させるなんて君らしくない。虐殺を提案したのは君じゃないか、レイン。今更なにを」
「この世界線の俺、一番ヤベェ奴かよ」
★SPNディーン
相反する思想を持つオカルト集団が仕掛けた『合わせ鏡の十三番目に閉じ込められる呪い』の罠にまんまと引っ掛かってしまった俺を救い出してくれたのは、ウィンチェスター兄弟の兄の方だった。オカルト好きな人間の間じゃちょっとした有名人に命を救われるだなんてSNSで自慢したらバズるかもしれないとか脳天気な事を考えてしまったけれど、俺を抱えながら魔鏡を割って飛び出したディーンさんの真剣で格好良い横顔は俺だけのものにしようと思った。
★BB3Dトム・ハニガー
トムに装着してもらうガスマスクのレンズを磨いていると、後ろから包み込むように抱き締められた。振り向かなくてもこの部屋には俺と彼しかいないから相手なんて考えなくても誰だか分かる。
「レンズの色、やっぱり赤にしてよかった」
「なんでだよ」
「かっこいい」
「は……ガキ」
「ガキで結構! やっぱり殺人鬼やシリアルキラーもビジュアルは大切にしないと。シンパとしたら新聞とか雑誌に載る姿がダサいとか耐えられないよ!」
ガスマスクの中がすっごく格好良くても外側がダサくちゃ台無しでしょ? と笑って振り返ると世界一美しい殺人鬼は諦めたように溜め息を吐いた後、優しいキスをしてくれた。
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