第3章 もう戻れない
風呂から上がり、スマホを手に取ると1件のメール。そう兄からだ。
From 兄
明日は俺が迎えにいく。
それだけだったがやっと兄に出会えると思うと嬉しかった。
私はドキドキしながら兄に「了解」とだけ返信した。
ん。まてよ。明日は仕事あるけど……とりあえずその事を伝えておくか。とりあえずメールで仕事があることを伝えると、組織のことについては夜らしいので明日は仕事に出ることにした。
やっと会える。
何十年も姿を見せなかった兄に。
再開するかたちはどうであれ、私はとても嬉しかった。
高鳴る鼓動を抑えて私は眠りについた。