第14章 謎解きの始まり
「でもね。私は同じ人に情報は売らないし、ましてや子供に会危ないことを話したくもない。だから、私はなにをされても話さないわよ。」
沖矢「困りましたね。」
コナン「そこまでして離せないことって何?」
コナン君は痛いところついてくなーと思いながら、コナン君に微笑む。
「きっと話してしまったら私の思う人が不幸になってしまうからかな?」
コナン「真実を隠される側はとってもつらい思いをしても?」
コナン君の言葉は心に刺さるが、その言葉はコナン君自身にも言い聞かせるような感じがした。
沖矢「話したらあなたが思っているよりもいい方向に向かうかもしれませんよ。」
「それはないよ。そうだ。どうせただでは開放してくれないんでしょ?それなら私がしようとしていることのヒントをあげる。」
コナン君は少し興奮気味にホント?!と食いつき、赤井さんは先ほどまで糸目だったのが開く。
私はスマホを取り出してメモを開き、ヒントを書く
LVSBCVOPLVーOIB
PNPJCJUPXPNBNPSVUBNFOJ
UPSBOQVXPLBJNFUVTBTFSVIJNJUVXPNPUV
その書き上げた文をコナン君や赤井さんに見せる。
「メモでも写真でも撮って考えることね。」
コナン君はスマホ取り出して写真を撮る。
「それじゃ。私は用事があるから。」
私は走ってその場から逃げる。
後ろのほうでコナン君や赤井さんの声が聞こえたが、無視して走り続けた。
気づけば自分の家にたどり着いていた。
久々といってもそんなに日を開けていたわけではないが、身の安心が保障されていないところでは疲れがたまる一方だ。
そんなことを考えていると疲れが一気に重く肩にのしかかり、私は家に入って寝ることに決めた。
鍵を開けて部屋に入ると中は荒らされていた。
きっとトランプの一員の仕業だろう。探していたものはきっと私の左腕にあるデータ…。
疲れから部屋を片付ける気にもなれなくて寝室に向かい、ベッドに倒れこむ。
ごめんねジンにぃ。一人で何もかもを背負おうとして。でもこれは私の問題、母さんやお父さんが私に託したこのデータ。何が何でも守りぬいてあの憎い組織を、両親の仇を取る。