第5章 見上げた先のものより...
*和也side
ーそれからしばらくあとのことー
ピンポーン
今日は久々に
俺のかわいい彼女の
のどかちゃんが家にきます。
俺がドアを開けると
やっぱり赤い顔の
のどか。
彼女はいつまでたっても
俺の部屋に入るとき
顔を赤くして緊張してる。
そういうとこも
好きですね(笑)
「ちょ....二宮さん?
なに、ニヤニヤしてるの?」
まただ。
彼女はすぐ俺のこと
二宮さん
って呼ぶ。
他人じゃねーんだからさ(笑)
俺のファンのコですら
ニノですからね?(笑)
『のどか?』
名前を呼ぶとびくっと
体を反応させて
こっちをみる。
「は、はい?」
『俺のこと、
かずって呼んで』
....ちょっと...難易度高すぎた?
彼女はもともと大きい瞳を
もっと開いてる。
「か....かず....くん....で
いいですか?」
頬を赤くして
上目遣いでこっちを見る。
だーかーらー
『その顔、反則ですよ』
「えっ.....
にっ...にのみやさんだって
そういう時たくさん
ありますからね!!!」
彼女はムキになって言う。
『あ、また二宮さんって言った』笑
「あ....か、かず....く」
もう、手遅れ。(笑)
俺はのどかの唇を奪った。
彼女の唇は
あたたかくて
安心する。
守ってやりたいって
すげー思う。
俺が、幸せにする。
泣かせない。
俺が彼女の笑顔を
守り抜く。
俺はのどかをだきしめた。
好きだって気持ちが
溢れるってことを
はじめて知った。
ぜんぶ、あなたのおかげです。
はじめて会った
あのときは言えなかったけど
今なら言える。
俺は、あなたが大好きです。
Fin....