第3章 3 (裏なし)
エレンの舌に、そっと自分の舌を絡める。
「…………はぁ、」
エレンの吐息混じりの声が、耳に入る。
私もエレンの舌を吸う。
「ソフィアっ…………。」
「…………エ、レン」
途切れ途切れに求めるように互いに名を呼ぶ。
エレンの舌先が私の歯を優しく撫でていく。
それが快感で、力が入らなくなる。
エレンはそんな私を強く抱きとめてくれた。
自分の舌先でエレンの舌をなぞる。
「………………っ」
エレンが声にならない声をあげた。
それと同時に二人とも力が抜けて、抱き合ったまま地面に座り込んでしまう。
反射的に互いに目を開ける。
「……………………!」
「……………………!」