第6章 6 (裏なし)
その調子でスープも完食できた。
リヴァイは空になったスープの器をテーブルに置くと、また私に向き直る。
「リヴァイ?
寝るって約束したよね?」
「あぁ。」
「じゃあ、早く部屋に戻って。」
そう言ったとたんに、リヴァイは私のお腹辺りの毛布に突っ伏す。
「ここで寝る。」
「…………えぇっ。
ダメだよ。
うつるし、風邪引く。」
「構わん。
うつらない。
風邪も引かない。
いいから病人は黙って寝ろ。」
「……………いやぁ。」
なんとかリヴァイを説得しようと考える。
私のぱっぱらぱーな脳みそで、リヴァイをどう論破しようか。
そう考えていると、定期的にスー…という音が聞こえてきた。
「リヴァイ…寝ちゃったの?」
返事はない。
本当に寝てしまったらしい。
叩き起こして部屋に戻らせたほうがいいか。
うつしてしまうのだけは勘弁だ。