第6章 6 (裏なし)
なんだかどうでもよくなって口を少し開く。
リヴァイは口の隙間にパンを押し込む。
「…………………。」
「…………………。」
「リヴァイ、眠くないの?」
「…………………いや。」
あー…これ絶対眠いんだろうな、絶対眠いんだろうな。
「リヴァイ、寝て?
このままだとリヴァイもこうなっちゃうよ。
この部屋にいるだけでそもそも危ないのに…」
リヴァイはしばらく考え込むような仕草を見せる。
そしてまた私に向き直り、滅多にない微笑みを唇にのせる。
「そのときはソフィアが看病してくれるよな?」
「…………はぁ?」
「恋人が病床についているんだ。
うつったときは、次はお前が看病しろ。」
「…………了解いたしました。
で、話そらそうとしても無駄だよ!!
リヴァイ、寝なくちゃ…」
「ソフィアが全部食べ終わったら寝てやる。」
「わかった。
そうしたら絶対寝てね?」