第6章 6 (裏なし)
「別に構わん。
俺はお前と違って衛生的だからな。」
ガチャッという音と共にドアが開く。
コツコツ…というブーツの音が私に近づいてきて、リヴァイの鋭い目が私を見下ろした。
「………………。」
私があまりにダルそうな顔をしていたからだろうか、リヴァイは一瞬驚いた顔をする。
「なかなか重症のようだな…。」
「1週間くらいすれば治るみたいだけどね。
わりと…だるいかな。
私としゃべらないほうがいいよ、うつるから。」
「俺は衛生的だ。」
「………………。」
「ソフィア、お前腹は減ってないのか?」
「食欲は皆無なんだけどさ、さすがに何か食べないとまずいかもなんだよね。」
「朝から何も食べてないのか?」
「うん、水は飲んでるけどね。」
「わかった。クソメガネ辺りが適当に持ってくるだろうがな。
じゃあ細菌野郎、俺は行く。」
「…………はいはい、わかりました。
手洗いうがいはちゃんとしてくださいね。」
「余計なお世話だ。
言われなくてもする。」
リヴァイが部屋を出ていった。