第6章 6 (裏なし)
「………はーい。」
精一杯声を振り絞って返事をする。
「…………ソフィア。」
リヴァイだった。
ドアノブがカチャリ、と動いたのを見て、あわてて制する。
「リヴァイっ!!
開けちゃダメ!!」
「エルヴィンとクソメガネから話は聞いている。
…細菌野郎。」
細菌野郎とは私の事か。
「細菌野郎にうつされたくなかったら、ドア開けないほうがいいよ。
リヴァイにうつっちゃう。
っていうかハンジにダメって言われたハズじゃない?」
「あぁ、言われた。
ただ一度、細菌野郎の面を拝もうと思ってな。」
…………むっかつく。
「リヴァイ…てめぇ。
入ってこい、うつしてやる。」
「…………ほう。
じゃあ開けるぞ。」
「あぁ!!ウソウソ!!
入っちゃダメだよ、ホントにうつるから。」