第8章 それぞれの過去
もう一人はすごく寒い国で生まれたらしいよ。
寒さ体が耐え切れず
死んでしまう人もたくさんいたんだって。
でも唯一寒さをしのげて 暖かい場所があった。
それは学校の焼却炉だった。
その子がじゃんけんに負けてゴミだしにそこへ行って
初めて気づいたんだって
さすがに大人数では囲めないから
母と父だけに話したんだ。
すると父と母は自分の父と母に話した
そのおじいちゃんおばあちゃんは隣の人に
その隣の人はその隣の人に_
たくさん知れ渡っていつのまにか焼却炉には
村人の9割が集まるようになった。
するとある日事件が起こった。
焼却炉が取り壊されてしまったんだ。
村人は全員その子を怪しんだ。
なぜなら焼却炉を最初に見つけていたし
誰より焼却炉が村に広まるのを嫌がっていたから。
そして村では孤立し
親にまで疑われて・・
そしてここまで逃げてきた・・
信頼してた人に疑われたんだ
心の傷は深かった・・・