第8章 それぞれの過去
えっと残ってるのは・・
そうそう
その子はね 3歳の時捨てられたんだ。
その時はまだ小さかったから
自分が捨てられてる事もわからなかったんだ。
でもある日ある小さなサーカスの団長が
その子を見込んで自分のサーカス団に誘ったんだ。
食事も寝床も与えられるからその子もすぐにOKしたんだ
その子のおかげで小さかったサーカス団も
有名になっていった。
有名になったのでお金が入り
その子よりもっと迫力のある人達が入ってきた。
そしてその男の子の出番がなくなって行き・・
ただのお荷物 邪魔者と言われるようになた。
それでも団長が優しかったから
だからそのサーカス団に入れていた。
でもある日_
団長の部屋に行く途中聞いてしまったんだ。
「団長。あいつもう邪魔です。捨ててください」
とサーカス団の一人の声が聞こえた。
すると_
「あいつがいなくなったら雑用係が消えてしまうだろう?
お前らはあいつを殴っても蹴っても構わないさ
ストレス発散機にでもしておけ」
団長は自分を雑用として使っていた。
別に自分はいらない存在だった。
そう気づいたその子はサーカス団から逃げ出した。