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《イケメン戦国》初恋〜運命の赤い糸〜

第8章 〜想いよ、届け〜


千草だけは、雪姫の様子から
家康と何かあったことがすぐ分かった。
(でも、雪姫様、ご無事で本当に、本当に
ようございました)と心の底から安堵
していた。

『はい、終わり』
『骨折はしてないけど、しばらく絶対
足は着いたらダメ。絶対安静
分かった?』と家康。

『すみません、いつも手当てして頂いて
ばかりで・・・ありがとうございました』
と、また深々と、頭を下げた雪姫。

『家康様もお忙しいと思いますから
明日からは、千草に頼みますので
大丈夫です』と言うと

『雪姫さん、信長様からの伝言って言うか
命令?なんだけど、私達、暫く家康様の
御殿で過ごすことになるよ』

『えっ?』と言う顔の雪姫。

『何?不満なの?』と、可愛げの無い家康。

『あんたも、分かってるだろうけど
あんた達は、敵に顔を知られてた。
もしかして、内通者が城内にいれば
また、攫われかねないから
一応、安全確保の為って、理由で
何故か俺の家。意味わかんないし、
納得なんてしてないけど、命令だから』
と、何故か目を逸らす家康。

『はぁ、・・そうでしたか』
『だから、暫くは、あんたが無茶
しないように、監視も兼ねてる』
と、目はやっぱり合わせない。

『私、雪姫さんと一緒ならどこでも
楽しみ!そうだ、家康様の御殿で
お世話になる間に、雪姫さんの
着物仕立てるから、楽しみにしてて!』

『栞さん、ありがとうございます
楽しみにしてますね。
家康様、お世話になります。』
とふわりと笑う。

(/// キュン ///)となる、家康と栞。

雪姫の熱は、翌日には下がった。
そして、バタバタと、家康の御殿へ
向かうことになった。

『信長様、行ってまいりますね』
と言うと、
『雪姫、家康に手を出されんよう
気をつけろよ!』と言われた雪姫は
耳まで真っ赤になって、頷くだけで
精一杯だった。

家康は、『だっ、出しませんよ!
いきなり何いってんですか!!』
と動揺を隠しきれなかった。

『栞もな』と言われると
『信長様、酷い!雪姫さんの、ついでみたいに
言わないで下さいよ!!』と、
また、ぷぅと膨れる。

『絶対、ない』と冷静な家康。
『はっー!こっちこそお断りしますー』と栞。
『よかった、同意見で、ふん』
ムキッー!!

(やれ、やれ、また始まった・・・)
と、家康と栞以外は、皆思ったのだった。




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