• テキストサイズ

《イケメン戦国》初恋〜運命の赤い糸〜

第7章 〜それぞれの自覚〜


城へ戻る途中、家康は、秀吉と合流し
『雪姫、無事だったか!』
そう言って駆け寄ってきた秀吉に
『秀吉さん、先に城に戻って報告
をお願いします。あとこの人熱が
出始めてるから、湯浴みと布団の
準備も』と家康が言うと
分かったと、一足先に城へと戻っていった。

城に到着すると、皆、安堵の表情を
浮かべていたが、信長だけは怒りに
震えるように、雪姫を怒鳴りつけた。

『この、大馬鹿者め!!貴様、何故
こんな無茶をした!!』そう言って
雪姫をきつく抱きしめると
『貴様にもしものことあらば、わしは・・』
(鷹山に顔向けできぬではないか・・)
と押し黙った信長に

『ご心配をおかけしまして
申し訳ありません。
でも、どうしても栞さんを
お守りしたい、その一心でした。
でも私のせいで皆様にこんなに
ご心配とご迷惑をおかしてしまいました。
本当に申し訳ありません』
と雪姫は詫びたのだった。

信長は雪姫が自分を思って取った
行動だと分かってはいた。
(だからといって、こんな無茶を
していいわけがなかろう!
栞も大事だが、貴様もわしにとって
栞とは違う意味で大事だと言うのに何故
己を犠牲にする!!)と言いたい言葉を飲み込み
クッと息を吐いた。

『もうよい、分かった。あとはゆっくり休め』
千草に『こやつを、しっかり休ませろ』
と指示した。

千草は、雪姫に抱きつき
『ご無事でようございました』と泣き

栞も泣きながら『ごめんね、雪姫さん
私が強引に連れ出したりしたから』と
謝った。

雪姫は、『栞さんがご無事で安堵
しました。心配をかけて
ごめんなさい、私は大丈夫ですから』と
栞が無事だったことにホッとした。
それから、千草はすぐに
雪姫を湯浴みに連れていった。

武将達もずぶ濡れの着物を
とりあえず着替え
緊急の会議が開かれる
事になった。


/ 226ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp