第15章 〜結実〜
パパやママに寂しい思いを
させてしまうと思うと申し訳なくて
涙が出ます。
でも、私は信長様とこの時代で生きて
行くと決めました。後悔はしない。
この時代から私が生まれ育った
平和な時代につながるように
信長様を支えていきます。
勝手な言い分だけど、栞は
遠くにお嫁に行ってしまったの
だと思って欲しいのです。
私のわがままを許して下さい。
ちなみに、私の憧れの桜奈さんは
あの徳川家康の許嫁なんだよ。
本当に仲が良くて、ラブラブカップルで
羨ましいくらい。
光秀さんや、秀吉さん、政宗や三成くんや
みんな、とても優しい人ばかりに
囲まれて、私は、毎日が凄く幸せです。
だから、どうか心配しないで下さい。
まだまだ、書き足りないけどパパもママも
身体に気をつけて、いつまでも
お元気でいて下さい。
おじいちゃんや、おばあちゃん達にも
元気で、長生きしてねと伝えてね。
パパとママの子供に生まれてこれて
今まで、育ててくれて、愛してくれて
ありがとう!私は、とても幸せでした。
パパ、ママ、大好きだよ!!
追伸、デザイナーにはなれなかったけど
送った着物は、私が仕立てました。
良かったら、袖を通してみて下さい。
私、お針子の仕事もしてるんだよ。
仕事も凄く楽しいです。 栞より』