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《イケメン戦国》初恋〜運命の赤い糸〜

第15章 〜結実〜


祝言の話にどんどん盛り上がりる
栞と、桜奈を横目に
『あーぁ、どうすんですか信長様。
これから祝言の日まで、あの二人
ずっとひっついたままですよ。
まして、白無垢を仕立てながら、
祝言の準備じゃ・・・はっー』と
深いため息をつき項垂れる家康。

『まぁ、よいではないか。祝言が
済めば、桜奈は貴様の御殿で
住むようになる。さすれば、あやつ等も
簡単には会えなくなるのだからの』

『はっー、信長様、まだまだあの二人の
仲の良さをわかってないですね。
一緒に住んでる信長様ですら
会えなくなりますよ。』とやれやれ
という顔をする家康。

『何?それ程か?』と言う信長に
『今に分かりますって』と家康。

それから、家康の予言した通り
二ヶ月後に決まった祝言の準備で
栞と桜奈は、片時も離れず
白無垢を仕立てたり
婚礼家具を選んだり忙しく過ごした。

『桜奈、昼餉を一緒にどお?』
『ごめんなさい、家康様。これから
栞さんと、婚礼の家具を選ぶ約束を
しておりますの』と振られイラッ。

『栞、今宵は、わしの部屋にこい』
『ごめんなさい、信長様、白無垢の
仕立てが遅れてて、遅くなるので
先に休んで下さい』と振られイラッ。

『ねぇ、桜奈、明日、俺休みだから
一緒に城下にでも・・』
『ごめんなさい。家康様、明日は
栞さんと、小物を取り揃えに城下に
行くお約束を先にしてしまいましたの』
とまた、振られ、イラッイラッ。

『栞、今宵はわしの酌に付き合え』
『あっ、はい。では夜に』と言ったが
なかなか来ない。
(栞の奴め、遅い!)と栞の部屋まで
行くと、白無垢を仕立てている途中で
壁にもたれ眠っていた。
(はっー、家康が言ってた事は誠だった
同じ城内にいながら、これほど
共に過ごす時間がないとは)と
栞を抱き抱え布団に寝かせる。
『・・桜奈さん・・・』と寝言が
聞こえた。(寝言まで、桜奈とは参った)
とふっと笑った。

会議でも、信長と家康は、イライラし
不機嫌極まりない様子。

『おい、どうしたんだ?信長様と家康は
やけに不機嫌だな』と小声で聞く秀吉に
政宗が『あっちは栞切れ
でこっちは桜奈切れ』と言うと

『あーっ、』と納得する秀吉だった。
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