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《イケメン戦国》初恋〜運命の赤い糸〜

第15章 〜結実〜


桜奈を見る光秀の目の色が
一瞬変わる。

それに気づいた家康は
『ったく』と光秀から桜奈を
引き離す。

『光秀さん、目の色変わってますよ』

『フッ、そうか?』と
桜奈を見つめ、含み笑いをした。

『家康も大変だな。悪い虫を
追い払うだけで、疲れそうだ』と秀吉。

『ほんとだなぁ、最大の恋敵の他に
四六時中、悪い虫が寄ってきたら
気がきじゃねぇーな。』と家康に
同情する政宗。

『しかも、無自覚ときてますからね。
最悪です。はっー』と家康。

と三人は、桜奈を見たが

なんの話かさっぱり分からない
桜奈と三成は『ん?』と首を傾げた。

信長は上座から広間を見渡し
『桜奈のやつ、家臣を残らず
潰しおったわい』ニヤリとした。

『ほんとだ、桜奈さんのお酌受けて
みんな酔い潰れてる。しかも、みんな
幸せそうな顔して寝てる』と栞も驚く。
(やっぱ、桜奈さん凄いわ)

気づけば家臣達は、ほとんどが
酔い潰れ、眠ってしまっていた。

『信長様、今日の宴はお開きでよろしいですか』
と秀吉が聞くと、『構わぬ』と信長。

そして、宴はお開きとなった。

『じゃ、お先に』と家康はすぐに
桜奈を連れて自室に戻った。

『はやっ』と秀吉。

家康は、桜奈を待っている間
祝い酒がやけ酒に変わりかなり飲んでいた。
普段は酔わないがこの日ばかりは
少し酔いが回っていた。

自室の扉をピシャっと閉めると
貪りつくように桜奈の唇を奪った。
びっくりした桜奈だったが
家康は、お構いなしに口付けする。

『んっ・・家康様、どうな・・』
桜奈が苦しくなるほど
激しく深い口付け。

そのまま、布団に押し倒した。
『家康様、酔っておられますよね?』
『酔ってるよ!俺をほっといた罰として
今からお仕置する』とまた唇を奪う。

『んんっ・・』と桜奈から吐息が漏れ
そのまま首筋へと唇を這わせたが
家康の動きが止まり、桜奈は
ずっしりと重みを感じた。
『家康様?』と桜奈が言ったが
『スースー』と寝息が聞こえ始めた。

桜奈は、クスクスと笑い
『お疲れだったのですね』と言うと
家康をそっと仰向けにし寝かせ
自室へと戻った。
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