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《イケメン戦国》初恋〜運命の赤い糸〜

第14章 〜運命の赤い糸〜


栞は、へっ?と言う顔し
その手があったか!と希望の
光が射したが、すぐに打ち砕かれた

『それは、無理だね。ワームホールは
空に開く。地面に置いても吸い込まれない
それに、栞さんを飲み込む為に
開く気がしてるんだよ』

『えっ?佐助君、それどう言うこと?』
と栞が言うと

『わしらにも、その話
ゆっくりと聞かせてもらおうか』
と信長始め、皆が集まってきた。

『はい、現代で栞さんと僕が
ワームホールに飲み込まれた時』

『わーむほーる?』と光秀。

『あっ、通路のことだよ光秀さん。
佐助君、皆には、分かりやすく言うために
ワームホールは、時間と空間をこえる
通路って説明したの、ごめんね。』と栞。

『了解した。現代で栞さんと僕が
通路に飲み込まれた時、栞さんとは
すれ違っただけの通行人同士で
栞さんは巻きこまれたに過ぎないと
思っていた。でもあの日は僕の計算
では、通路が開く予定日ではなかった
んだ。それが突然、変わったんだ。』

『えっ?そうだったの?』
『栞さん、あの日何か予定が狂った
事はな、かなかった?』

『うん、あったよ。卒業旅行で
京都に行ってたんだけど
ついて早々に元々泊まる
予約をしていたホテルが初日だけ
ダブルブッキングしてたって
連絡が入ったの。それで、一泊目だけ
あの本能寺の跡地近くのホテルに
泊まることになったんだよね。
予定が、狂ったのはそれくらいかなぁ』
と顎に指を当て考える栞。

『やっぱり、そうか。今回も
観測して割り出した予定日より
遅れた。僕としても、栞さんを
迎えに行けなかった事が
引っかかっていた。
通路が開く為の条件がある
んじゃないかと。僕の推察だと
栞さんと信長様が共に同じ
場所に居ること。信長様が栞さんと
出会った日、本能寺に行くのは
予定通りだったんですよね』と佐助。

『そうだ』と信長。

『栞さんも、ホテルは前々から
予約してたんだよね。』

『うん。1か月くらい前には
予約してあったよ』

『それが、急遽、本能寺跡地近くの
ホテルに変わった。あくまで
推察ですが、栞さんがこの時代に
来たのは偶然ではなく信長様を助ける
為だったのではないかと思います。
そして、通路が開くのは
栞さんと信長様が共にいるこの場所です。』
と佐助がいい終わると

雷雲が、一気に広がる。
ゴロゴロ・・
遠くで雷鳴も聞こえ始めた。
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