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《イケメン戦国》初恋〜運命の赤い糸〜

第12章 〜それぞれの覚悟〜


一方、桜奈達と離れ
周りに、人が居ない席で
話をする栞と佐助。

『佐助君、ワームホールの開く
予定は、変わってないのかな?』

『予定通りだよ、栞さん』

少し、残念そうな顔になる栞

『栞さん、何かあったの?』

『うん、実は、好きな人ができてしまって
その人の側に居たいなーなんて思ってる
自分がいて・・・///』

『えっ?そうなの』
いつもは、無表情の佐助の顔が
一瞬曇った。

『うん、それで、まだ迷ってる。
このまま残るか。帰るか。

もし帰らないって決めたとしても
やっぱり現代に残してきた家族が
心配してると思うと、心残りで。

あっ、もちろん帰ることになっても
この時代にも大事な人が沢山できて
しまったから、それはそれで寂しいな
って思ってしまう自分がいる。

それで、ワームホールが開いてその場
にいたら、私達は、強制的に飲み込まれて
しまうものなのかな?』

『そうだねー多分、強制的に飲み込まれて
現代に帰る事になると思う。それに
今回はワームホールが開く場所が厄介なんだ。
まだ、計算して座標を、割り出してるところ
で確定ではないんだけどね。』

『えっ、本能寺じゃないの?』

『うん、僕もてっきりそうだと
思ってたんだけど、違うんだ。
今度、東で戦がある噂は聞いた?』

『うん。聞いてる。家康が出陣する
予定だから。桜奈さん、不安
そうにしてた。今日も新しい羽織を着て
出立して貰いたいからって
反物買いにきたの』

『そうなんだ、凄い綺麗な人だよね
家康公とかー、はっー益々
江戸時代が楽しみだよ。』

『佐助君、江戸時代好きなの?』

『こう見えて、僕は歴史上の偉人の
中でも徳川家康公の大ファンなんだよ。』

『ほんと?じゃ私と一緒だ家康は
まぁ微妙だけど(捻くれ者だから)

私は桜奈さんの大ファン。
もうね、憧れの芸能人と友達に
なった気分よ』
と目をキラキラさせる栞。

それに、桜奈さんがいなければ
私はこの時代では、とっくに死んでたかも。
いつも、助けてくれて、支えてくれて
励ましてくれる大恩人なの!
私がこの時代で生きていられたのは
間違いなく、桜奈さんのお陰なの。』

『そうなのか、そんな人に恵まれて
良かったね。帰りたくなくなる
気持ち、僕も凄く良く分かるよ』
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