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《イケメン戦国》初恋〜運命の赤い糸〜

第8章 〜想いよ、届け〜


『何故ですか!家康様には
想われてる方がいるではないですか。
私を、揶揄うのも誰かの
身代わりにするのもやめて下さい・・
私の心を、もうこれ以上掻き乱さないで
お願いですから、もうこれ以上は・・』

身体をクルッと反転させられたかと
思うと、唇を強く押し当てられた。

雪姫は『やめて下さい!』
と抵抗すると、『そんなの、無理!』
とまた、口付けされた。
それでも家康の胸に手を当て
突っ張り身体を離そうとしながら
『何故ですか!!』と涙目で
キッと家康を、睨むと家康は


『あんたを、好きだからに決まってる』


今度は、両手首を掴まれ
また、激しく唇を奪われた。
抵抗できなかった。

(私を、好き?って言った?)
雪姫の身体から、一気に力が抜け
崩れ落ちそうになるのを、家康が
抱きとめ、雪姫の部屋に入った。
部屋に入ると、放心状態の
雪姫を家康はそっと抱きしめ。
それから『ごめん、また泣かせた』
と雪姫の涙をそっと拭った。

家康の胸に頭をつけ、着物をぎゅっと
握って首を振る雪姫。

そして家康を見上げ
『家康様、先程なんておっしゃったの』
と確認した。
すると家康は、目元を赤く染め
手の甲で口を隠すように、少し横を
向くと

『雪姫が好きだって言った』

と耳まで真っ赤にしながら
もう一度告白してくれた。

雪姫は、家康の胸に頭をつけたまま
顔を両手で覆い、肩を震わせながら
泣いたのだった。
そんな雪姫をまたそっと抱きしめると
『泣いたら、ダメじゃなかった?』と
聞いてきた。

雪姫は、『嬉し泣きは、いいんです!』と
言った。家康が『えっ!』(どう言う意味?)

『私も家康様が好きです』と雪姫。

家康は驚き、一瞬泣きそうな顔になると
これ以上、どうしたら良いか分からない
とばかりに、また力いっぱい桜奈を
抱きしめた。

それから雪姫の顔を両手で
救いあげるように、指に髪を絡ませ
優しい眼差しを向けた後、少し微笑んで
触れるだけの優しい口付をけし、
雪姫のおでこに自分のおでこをつけると

『じゃ、今日から雪姫は、俺のもの。
誰にもやらない。ずっと俺の側に
いなきゃダメ!分かった?』

雪姫は、小さくコクと頷いた。




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