第9章 つなぎと彼女の決意
師匠が死んでクレインの元で修業後から一人で生きてきた。
海賊なんて自分の情報買う以外では野蛮でクソみたいな存在と思っていた。
あの海賊団と出会った時も高額の支払いがあったから彼らの船に乗っていたが、もし他の海賊団と一緒なら海の藻屑にしてやろうと心で思っていた。
でもいつしかお金ではなく、自分自身が船に乗りたいと願っていた。
彼らの優しさ、笑顔、楽しさが自分に伝わり私の心に流れ込む。
自然と私も笑顔になったし毎日が楽しいって感じた。
そんな中、彼に仲間になれと言われた。
とても嬉しかった。でもそれと同時に非力な自分が仲間になっても良いか悩んだ。
そして、世界一の情報屋として生きている自分が海賊になっていいのか。
ここに来るまでに自分なりに考えた。
考えて考えた結果。
私は一つの覚悟と共に決断した。
「私…自分が命を賭けたい人達に出会えたんです。情報屋として、私が背負っているものも理解はしています、でも今の私は彼らを守りたい。でも彼らと戦えるだけの…支えられる力が全然足りません。おこがましいお願いは重々承知です。お願いします」
リオは頭を下げたままシャンクスにそう伝える。
「……お前の右腕の治療もある。まずは俺の船に乗れ。話はそれからだ」
「ありがとうございます…!」
リオが頭を上げるとシャンクスは自分の船へと歩いて行く。リオもそれについていった。