第9章 つなぎと彼女の決意
シャンクスの登場で頂上戦争は幕を閉じた。
白ひげ、そして火拳のエースの亡骸はレッドフォース号へと運ばれ、リオはその様子を黙って見ていた。
「お前がシルバークロウだな」
リオは背後で聞こえた声に振り返るとそこにはセンゴクが立っていた。
「……私を捕まえるの?」
「本来であれば捕まえるが…聞きたい事がある。お前は2代目と聞いた、先代はどうした」
「師匠は7年前に海賊に殺されたわ。私の目の前で…今は新世界にある島で眠っている」
「そうか…今回だけ見逃す。行け」
センゴクにそう言われ、リオはシャンクスの元に行く。
自身に歩み寄ってきたリオに気づいたシャンクスはリオを見る。
「お前は…確かあいつと一緒にいた…そうか、お前が今のシルバークロウか」
「お久しぶりですシャンクスさん。貴方にお願いがあります」
リオは深々と頭を下げる。
「私を新世界に連れて行ってください。私…強くなりたいんです…」
一人で生きてきて女の身で男と戦う術がたくさん身に着けた。
しかし今持っている体術と能力が新世界で通用するかはわからない。
新世界を拠点にしているクレインにボコボコにされ、自爆してようやく手傷を負わせた状態では今後彼らの足を引っ張ってしまう。
「とても強かった師匠に足元も及ばないのはわかってます。でも…私は彼らの力になりたい」