第9章 つなぎと彼女の決意
爆発で海兵が騒いでいる間にリオは青キジから離れ、走っていく。
それは立って絶命している白ひげの元。
その途中でも海兵はリオを攻撃してきてその度にリオが倒していく。
(右手…痛い…)
先日のシャボンディ諸島での一件で右手に負った傷がまだ癒えていないリオ。
いくら水に変化する身体と言えど既に傷を負っている箇所は無理をしたら傷が開く。
攻撃してくる海兵もリオの能力に気づいて覇気で攻撃しているので右手への負担も大きい。
現に右手に巻かれた包帯は血が滲んできている。
あと少しで到達する瞬間
「もうやめましょうよ!!」
若い海兵の声が聞こえ、リオは足を止める。
声がした方を見ると若い海兵が赤犬に向かって手を広げ叫んでいた。
(まずい…!!)
赤犬の容赦ない行動は情報としてリオの頭に入っている、急いでその二人の元に向かうが
「間に合わない…!」
未来あるの命が失われてしまう。
リオが能力を出そうとした時、2人の間に一人の男が立ち赤犬の攻撃を剣で防ぐ。
「よくやった…若い海兵」
海兵は気絶したのかその場に倒れる。
その人物、赤い髪とマントをなびかせてそう言った。
「赤髪…シャンクス…」
リオはその人物の名前を呟いた。