第9章 つなぎと彼女の決意
自分の周りの海兵が倒れたのを確認した瞬間
「あららら、何時ぞやのお嬢さんじゃないの」
リオは背後から聞こえた声に瞬時に反応し、距離を取る。
「青キジ…」
「あんた一体何者だ」
リオは青キジの言葉にフッと笑う。
「貴方達が探していた存在、私はオルニス…世界一の情報屋シルバークロウよ!」
大きな声でそう叫んだ瞬間、周りの海兵がざわめく。
「俺達が聞いた特徴と少し違うが…2代目か?」
「えぇ。貴方達が探してたシルバークロウは7年前に死んだ
私の師匠。私は彼女の意思とこの名前を継いだ」
リオは青キジと距離を取りつつ、話を続ける。
「なるほど…そりゃあ見つからないわけだ…で、世界一の情報屋であるアンタがトラファルガー・ローの元にいるのはなぜだ」
「……さぁ、捕まえて吐かせれば?」
リオはそう言うと手をかざす。
「ポイス」
リオの周囲にいくつもの水の玉が浮かぶ。
「貴方のヒエヒエの実の能力と私の能力の相性は最悪…ちょっと手荒に攻撃させてもらうわ」
リオが懐から何かを取り出すとそれを器用に水の玉の中へ投げ入れていく。
「セシウム…ちょっとした化学よ」
リオの言葉の直後、水の玉は激しい音と共に爆発した。