第8章 シルバークロウの弟子
「てめぇ…ぼったくりも大概にしろよ!」
シルバーに銃を向けている海賊がそう叫ぶ。
「ぼったくりじゃない…私が持つ情報には重要なものが多い…それに対する…正当な値段だ…」
血が流れる肩を押さえながらそう言うシルバーだったが、バンッと銃声がし次は右足を打たれる。
「ぐぁ…!!」
足を撃たれたリオはその場に崩れるように座り込む。
(やばいか…リオがいなくて良かった…)
周りの人達は自分たちの状況を止める勇気はないだろう。
シルバーが自分達を見る人だかりを一瞥するとリオとクレインがいる事に気づく。
涙を流し、必死に自分の元に来ようとするリオをクレインが押さえながら自身を見ている。
その様子を見てフッと笑い、クレインの目を見る。
(そいつを、頼んだ)
口パクでそう伝え終わると同時にシルバーの頭に銃口が向けられる。
「情報を言えば命は助けてやるぞ…」
「……お断りだ。世間知らずのクソ海賊」
シルバーがそう言った瞬間、銃の引き金が引かれた。