第7章 シャボンが舞う島、羽を休める鶴
「七武海まけたか!?」
「追ってはきてねぇ!」
逃げる途中で王下七武海であるバーソロミュー・くまに出くわした一行。
なんとか攻撃の猛追を振り切り、走っていた。
(私が知っているバーソロミュー・くまとは違う…政府はまた何か開発したのかしら)
そう考えている時だった。
「海賊ごっこは楽しいかリオ」
「っ!」
リオがその声を認識した瞬間、リオの身体は吹っ飛び近くに会ったマングローブの木の幹に叩きつけられていた。
「かはっ…!」
「リオ!」
リオが叩きつけられたと同時に彼女の前に黒の長髪、黒いローブを身に纏った男が降り立つ。
リオは起き上がり、衝撃があった腹部を手で押さえる。
そして自分の目の前にいる人間を睨みつける。
「随分と生意気な目になったな…リオ」
「クレイン…ぐっ!」
クレインは足でリオの頭をぐりぐりと踏みつける
「てめぇ…リオから離れろ…」
ローが低い声で刀を抜きながら威嚇するが、クレインは涼しい顔でローを見る。
「トラファルガー・ローか。うちの弟子が世話になったな。我が名はクレイン」
「てめぇがクレイン…」
「リオ、随分とこの男に入れ込んでいるようだな…お前の使命を忘れたか」
クレインはそう言うとリオの腹を蹴り上げる。