第7章 シャボンが舞う島、羽を休める鶴
「シルバークロウ?」
「なんかすげぇ奴なのか?」
人間のように立つトナカイ、チョッパーと鼻が長い男ウソップが近くにいるナミとロビンにそう尋ねる。
「すごいどころじゃないわ、シルバークロウって実在したのね…」
「世界にいる情報屋の中でもオルニスっていう鳥の名前の情報屋は国家機密に関わる重要な情報も持ってる人も多い…シルバークロウはオルニスのトップよ」
リオは天竜人から離れ、レイリーの前に立つ。
「よく私がシルバークロウってわかりましたね」
「あぁ、ある男から君に伝言を預かっててね…とその前に、
ここを脱出した方がよさそうだ」
レイリーの言葉にリオはベポ達の元に行く。
「行こうリオ」
室内にいた人間が屋外を目指して歩いて行く。
リオはその途中でフードを被り、サングラスもつける。
その中でも外の戦闘が激しいのか爆発音など大きな音が聞こえる。
「あーあ、派手にやっちゃって船長…」
全員が外に出た時、先ほどいた海軍の多くは地に伏していたがどんどん増員しているのか人数が増えていく。
「ロー、これからどうするの?」
「一先ずここから退く」
ローがそう言った瞬間
「トラファルガー・ロー!」
剣を持った海兵がローに向かってくる。
「さっきはよくも同朋を!」
リオが能力で攻撃を防ぐ前に
「ベポ」
どうやって来たのか上から飛んできて海兵を蹴り飛ばすベポ。
「アイヤー!」
ベポが海兵たちに強烈の蹴りを食らわせ、ポーズをとっている中、ローは歩いて行き、それが気になったリオもついて行く。
そこにいたのは天竜人の奴隷なのか首輪をつけられた男。
リオには男の情報が頭の中にあった。
「この人確か…」
男がローを一瞥するとローはフッと笑うと能力を使い、男の首輪を外す。
「……なぜだ」
男は首を擦りながらローに問う。
「俺と来るか?海賊キャプテンジャンバール」
ローの言葉に男は目を見開き、ローに襲いかかる海兵を倒していく。
どうやらローの部下になるようだ。
ロー達がベポの元に戻ると魚人を背中に背負ったレイリーが近づいてくる。