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Silver crow【ONE PIECE】

第7章 シャボンが舞う島、羽を休める鶴


(ほしかった麦わらの情報も買えたし、情報の買い手も多いから良い感じ)

シャボンディ諸島にいる情報屋や自分をシルバークロウと知らない海賊がリオが持つ情報を買ったり、自身が欲しかった情報(主に麦わらの一味)もたくさん買えた。

普段を考えれば十分の収穫。
リオは子電伝虫を取り出すと番号を打ち込む。

『ぷるぷるぷるぷる…ぷるぷるぷるぷる…ガチャ』
『俺だ』

電話の相手はロー。声が聞こえた事を確認しリオは口を開く。

「私よ。予想以上に本業が捗ったわ。一度合流したいんだけどどこにいる?」
『--番グローブのオークション会場だ』
「オークション…人間屋か。今から向かうわ」

リオは子電伝虫を切ると目的の場所に向かって歩き出す。
(昔、師匠と奴隷制度について話したっけ…)




「リオ、奴隷制度って知ってるか?」

まだ師匠が生きていた時に投げかけられた言葉。

「知ってますけど…今の時代に奴隷なんて…」
「残念だけどいるんだ。世の中は残酷で人間なのに他者を人間として見ていない阿呆がいる。それを政府ですら見て見ぬふりをしている場所もある」

師匠はその時、悲し気な顔をしていた。

「情報をすべての要だけど、この世界の残酷な世界を知る事もある。情報屋はその情報を知りながら見る事しか出来ない…辛い仕事だよ。」


世界一と呼ばれる師匠だから感じているんだとこの時は思っていた。
でも、自分がその責任を背負うとその言葉の意味が分かった。

情報屋は決して表舞台に立ってはいけない。
情報屋が持つ情報には世界がひっくり返す程の情報がある場合が有る。
この世の中に巡る情報を持ち、人から人へ情報を紡ぐ裏の存在にならなければいけない。




リオは歩みを進め、人間屋に行こうとすると海軍に包囲されていた。

(何かあったの…?)

リオは長い髪を一つに纏めると銀髪が見えないようにフードを被る。
そして能力で身体を水に変化させ、建物に近づいて行く。
すると入口前にリオを含めた3人の人物が立っている事に気づく。
すぐに実体化し、ローに向かって走っていく。
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