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Silver crow【ONE PIECE】

第6章 心が見せたもの


海軍が去るまで潜水した一行は夜に再び浮上し、ログが貯まるのを待っていた。
上陸して食事も考えていたが、海軍がきてもすぐ対応できるように普段通り船で食事を摂っていた。

「しっかし大将がいるとは…出くわさなくてよかったぜ…」
「リオが見つけてくれたおかげで助かったよなぁ」
「海軍上層部の顔はみんな覚えているから町で会ってもすぐわかるよ」

リオの言葉にさすがシルバークロウと声を上げる数人のクルー達。
ちなみに今日の食事は先日作った保存食である魚の干物。
パン嫌いな船長のおかげで和食が多いこの海賊団。

勿論、洋食等を出すこともあるが圧倒的に和食が多い。
今も船長室から出てこない船長へリオがクルーとは別に食事を作っていた。

船長大好きなおにぎりに味噌汁、魚の干物に野菜の煮びた
し。

「私ローにご飯持っていくからおかわりは各自でお願いね」
「「「アイアーイ!」」」

リオは食事が乗ったお盆を持ち、船長室へと向かう。
食堂から比較的近い船長室にすぐ着き、コンコンとノックをするが中から応答が無い。

「あれ?ロー入るよ」

声を掛けても応答が無いのでドアを開けると机に突っ伏して眠るローの姿を見つける。

(珍しい…)

ローがベッド以外で寝ている姿を初めて見るリオ。
リオが知る限り、読書や調べ物をしている途中で眠る事なんてほとんどない。
よほど疲れていたのだろうか…

(今度お酢を使った食事にしようかな…疲労回復にいいし…)

起こしちゃ悪いかとリオがお盆を持ったまま部屋から出ようとした時


「リオ…」
「っ!」


リオは振り返るがローは身じろぐだけで起きていない。

「ね、寝言…?」

リオは船長室にある机とは別のテーブルにお盆を置くとベッド脇にあった毛布を手に持つ。
それを寝ているローにかけると机の電気を消す。

「おやすみ」


リオはそう言い、置いてあったお盆を持つと船長室を出て行った。
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