第4章 情報を求めて
「紙…?」
「私達オルニスの中には物売りの子供に商品と一緒に情報を他のオルニスに渡す事があるのよ。子供にこの花束を渡す人間の特徴を伝えてね…まぁ子供には悪いけど、それをやってもらう代わりにあの花束1週間分以上のお金は渡す。だから子供たちも進んでやるのよ」
リオはそう言うと紙を開く
。
「……なるほど」
「なんて書かれてるんだ?」
「一応暗号化しているから内緒」
リオは紙を懐にしまうと再び歩き出す。
「トラファルガー、他の情報屋のとこに行くからついてこないで」
「だから俺の事は気にするな」
「……はぁ」
一歩も退かないローにため息をつき、諦めたリオは島にある町ではなく、路地の方に行き他の情報屋を探していく。
リオとローが歩いて行くと一人の男がリオに近づいて行く。
その人物が情報屋とわかったリオも男に近づくと互いの前に立つ。
「---の海賊団の情報買わないか」
「いくら?」
「10」
(新しい海賊の情報…買いか)
「OK、買うわ」
リオはポケットから半分に折った10万の札束を出すと男のポケットに入れる。
男はニヤリと笑うと懐から一枚の紙を取り出し、リオに差し出す。
「まいど」
リオが受け取ると男は歩いて行き、リオは受け取った紙をしばらく見ると懐にしまう。
「…同業者か?」
「普通の情報屋なんて星の数いるわ。私だって持っていない情報を買ったりするの」
リオはそう言うと歩いて行き、ローもそれについて行く。