第3章 お支払いという名の航海
それを確認したリオは作った料理をお盆の乗せてローの元に運ぶ。
テーブルに置かれたお盆。
そこには塩おにぎりに海王類の肉が入った味噌汁、卵焼きが置かれていた。
「…俺もパンじゃなかったのか?」
出てきた料理にニヤニヤと笑いながらリオを見ているとリオから舌打ちが聞こえる。
「……お米が余ってたのよ。ご飯食べれなくて倒れられたら支払い的にも困る」
それだけ言うとリオはキッチンへと戻っていった。
ローは目の前のおにぎりに手に取ると一口食べる。
(何が余ってた、だ。わざわざ米炊いたくせに…)
炊き立て特有の米の風味がする塩にぎり。
他の料理に手をつけるが全てが温かくまさに出来立て。
全てお見通しのローはククッと笑う。
「キャプテン、次の航路で相談が…」
食事を終えたベポが食事をするローに近寄り、普段と違う様子に
「今日キャプテンご機嫌だね、ご飯美味しかったの?」
「……あぁ、そうだな」
綺麗になった食器を見てそう言うとベポと次の航路について話し合った。